Tempalayの最近よく聴く9枚のアルバム(2018/10/25)
IMAIKE GO NOW2019に参戦した結果、Tempalayにドはまり中です!
勉強するために動画を漁っていると、ゲスト出演している番組があったので、
「Tempalayの最近よく聞く9枚」というタイトルで文字に起こすことにしました。
「最近」と言っても、2018年の10月時点の番組ですけどね。
Tempalayの登場は19:40~です
この記事の趣旨は、
アーティストの聴く音楽を知ることで、より深く彼らの音楽を理解できるのではないか
アーティストたちの評する言葉によって音楽の捉え方がより拡がるのではないか
という考えのもとやっています。
ちなみに今までのもの。
スカート澤部さんが選んだ9枚
D.A.Nが選んだ9枚
※私が崎山蒼志さんが好きな関係で、崎山さん情報が不意に付け加わりますが、ご了承ください。
Tempalayが最近よく聴く9枚を、
1人3枚ずつ紹介していました。
- 1.MASANA TEMPLES - KIKAGAKU MOYO
- 2.平成 - 折坂悠太
- 3.98.12.28 男達の別れ - FISHMANS
- 4.IMAGINARY MUSIC - LA SHARK
- 5.TIN DRUM - THE JAPAN
- 6.天空の城ラピュタイメージアルバム - 久石譲
- 7.Con Todo EL Mundo - Khruangbin
- 8.Emotional Heat 4A Cold Generation - JIL
- 9.Noctumal Souls - Tropics
小原さんセレクト
1.MASANA TEMPLES - KIKAGAKU MOYO
海外を拠点にしており、 海外でレーベルを立ち上げている。日本では滅多にライブしない。
小原さんはサイケが好きで、「日本人でここまでサイケをやっている」バンドはあまりいないこともあり、すばらしいと思っているとのこと。
バンドメンバーと知り合いということもあり、来日する折にTempalayが共演をお願いして、共演を果たしているそうです。
即興だが「サイケデリックミュージックは数学」だという本をたくさん読んで勉強した上であの境地にたどり着いている、「数学的」にルールに乗っ取ったサイケデリックをしている。
小原さんの「空気や雰囲気でやっていない。地に足がついている」という言葉が印象的でした。
見た目も全員ロン毛。髪洗わない(笑)とのことで風貌からしてって感じですね。
そんな彼らに対して、小原さんは「日本人ということが誇らしい。ありがたい」と思っているとのことでした。
「髪を洗わない」という話の流れで、 曽我部さんは、日本のサイケは「湯舟感がある」「喜多朗的」と言っていましたが、なんとなくわかります(笑)
小原さんのサイケデリックミュージックの入り口について
突き詰めていくと、サイケデリックミュージックはインドの民族的なもの、色味、LSD、音だけで表現しないもの、状態というかそういうもので、それがその当時のテンションに合った。
でも、自分たちのことをサイケだとは実は思っていないとのこと。
ちなみに、崎山蒼志さんも幾何学模様についてはTwitterでつぶやいてます。
ここ最近購入したCDです。最高です。CD が好きです。 pic.twitter.com/XfW7NKDDVU
— 崎山蒼志 (@soushiclub) November 11, 2018
自分が「サイケ」と聴いて思い出す最初のアーティストがジミヘンで、サイケのことがよくわかっていなかったなと。代表作を一通り聴いてみたいです。
2.平成 - 折坂悠太
小原さんはアルバムで折坂悠太さんを知ったそうで、
「自分も作曲をするので、SSWをチェックしがちだが、まるで天才。やきもちをやいている」とのこと。
「ルーツが見える。ポップミュージックだが、ジャズ、民族音楽を感じる」
「歌詞がすごくいいんですよ。なんちゅうかな・・・。いいんですよ。」
曽我部さんは「精神的な感じ。スピリチュアルというと軽いが、キラキラしたことばでなく、日常で使う言葉で、魂のことを言っているような気がする」
この言葉を受けて小原さんは「文学的な感じ」と評していました。
リリースツアーの動画が出たので、貼っておきます。
崎山さんも何回か言及しています。
先ほどのツイートでは幾何学模様の隣においてありました。
ジロッケン出演の際にも「詩が凄いなと思うアーティスト」に折坂さんと答えていました。
折坂悠太の『平成』は平成のうちに買いたくて、
手に入れたのですが、ホントに何度も聴けます。
長距離ドライブ中にもリピートでかかってましたが、何度聴いても良いです。
おそらく、音楽業界でも一番注目されているSSWですね。
3.98.12.28 男達の別れ - FISHMANS
小原さん曰く、
「お恥ずかしながらあまり聴いてこなかった。知ってはいたし、チャレンジもしたが、中高時代は染みなかった。ここ最近すごくはまった。前アルバムを網羅した。移動中もずっと聴いてる」
とのこと。
曽我部さんが言うには、
「FISHMANSを聴くと何もできない。一日終わる。FISHMANSの日になっちゃう。それくらい持ってかれる」
ということでした。
「何がいいかと言われるとすごく難しい」とも小原さんは評しています。
FISHMANSのこのアルバムについては話の流れで、
「世界観がいい」
「このライブ盤は、特別なもの」
「ライブなのに、お客さんの息遣い、躍動感がない」
「緊張感があるけど、ゆるい。不思議」
「異様。ノリノリにならない。ノる直前に止められる」
「ダンスミュージックなんだけど、抑圧的。途中で止められる」
「内面は解放されいてる」
「すごく孤独な音楽」
「でも、お客を距離を置いているわけでもない」
など形容する言葉がたくさん出てきました。
小原さんは、
「Tempalayのやりたいことにすごく近い」
とも言っていました。
『CROSSING CARNIVAL'19』ではFISHMANSのトリビュート企画が開催され、
FISHMANSのカバーを崎山蒼志さんがやるので、どの曲をやるのか楽しみです。
藤本さんセレクト
4.IMAGINARY MUSIC - LA SHARK
藤本さん曰く、
「アトランタで活動。実験的、パーカッシブな上にゆるいボーカルがのってる。
Tempalayが結成されたころに知った」
「ジャケのだささが半端ない」
「アッパーな感じのライブ」
「ジャケットが面白い」
「ポップだけど、実験的」
など色々感想がとびかっていました。
ライブも貼っておきます。
5.TIN DRUM - THE JAPAN
藤本さんは「エスニックなアプローチなものにハマっている」とのことでした。
小原さんはたまにTempalayが「JAPANっぽいと言われることもある」とも。
「ニューウェーブ、エスニック、ビーチボーイズが混ざったようなレコード。変。」
と曽我部さんは表現していました。
「こんなことがあるんだ。わかんなすぎてもう一度聴いちゃう」ようなアルバムとのことです。
とんでもない表現ですね(笑)
6.天空の城ラピュタイメージアルバム - 久石譲
ここでは、
「イメージアルバムとサウンドトラックの違い」についての話題になりました。
ちなみにこちらはサントラ。
その違いは、
イメージアルバム:絵コンテとセリフだけで作ったもの。スケッチ。
サウンドトラック:実際に映画で使われたもの。
つまり、イメージアルバムは作品ができる前のものだということです。
「久石譲さんそのまま。久石さんのジブリ2作目で結構尖っている」
「サントラとは別物。サントラの方がまとまっている」
「イメージアルバムには久石譲の初期衝動が入っている。すげえ怖い(笑)」
「ラピュタをさらに理解を深めるためにも役立つ」
「世の中になくてもいいもの。音楽としては一番面白い」
とスタジオ内がざわついていました(笑)
私もイメージアルバムとサントラの違いについては知っていましたが、そんなに音楽としての違いが分からなくて、改めて聴いてみようと思いました。
AAAMYYYさんセレクト
7.Con Todo EL Mundo - Khruangbin
読み方は「クランビン」。タイのバンドだが、タイ人はいない。
ほぼ歌なしでインスト。ギターでタイという国でトロピカル、幻想的な感じ。
「ボノボのディグっているときに美容院で教えてもらった」とのこと。
「ゆったりとしたチルミュージック」とAAAMYYYさんは評しています。
こちらはつい先日のライブレポート。
今年フジロックに出演します!一度見てみたい。
www.fujirockfestival.com
8.Emotional Heat 4A Cold Generation - JIL
「今のブルックリンをレぺゼンしている」
「ニューヨークの友達に教えてもらったので、リアル現地の音楽」
「ヒップホップからインディーに来ているなど、メンバーが色んなバックグランドを持ってて、いい混ざり方をしていそう」
「収録が全部アナログ。実機で頑張っている」
ブルックリンが物価が高くなってきて、奥まった治安の悪いところに行っているので、カオスなカルチャーが形成されつつあるのだとか。
音楽も混ざり合って進化し続けているということですね。
9.Noctumal Souls - Tropics
上の2枚のアルバムを聴いていると言ったら、
石毛さんにすすめられたのがこれらしいです。
「ジャケが映画みたい」
「音もレディ・プレイヤー1の音楽をバンっ!としたような感じ」
「音がギラギラしつつ、チル、R&B要素もある」
「アイズワイドシャットみたい」
映画が出てきたけど、両方とも観てなくて、例えが分からない(笑)
動画みて思ったのが、小原さん声がいいし、存在がかわいい(笑)
藤本さんもAAAMYYYさんも人柄が良さそうで、バンドとしての空気感がすごくいい。
これは人気出るわと素直に思いました。
余談ですが、 話の中で「サブスクリプション」という言葉が何度も出てきて、時代の変化を感じました。アーティストのみなさんも契約して聴いているんだなと。音楽が仕事の方ほど、使い勝手はいいかもしれないですけどね。去年には、CDレンタル店の神保町のジャニスが潰れたという話も聞きましたし。
思い出したのが、これもつい先日放送された「ジロッケン環七フィーバー」でAAAMYYYさんがゲストの回。
後編でカセットテープでの音源リリースについて語っていました。
全体的に真面目な話になっていて、AAAMYYYさんはすごく真面目な方なんだなという印象を持ちました。
このぷらすと出演は2回目だそうなので、1回目のもそのうち記事にしたいと思います。